<状況・背景>
本プロジェクトは、情報システム部ではなく、プロジェクト業務経験の薄い業務メンバーがPMとしてリードしていく体制であった。そのため、開発会社を含むプロジェクト全体で、プロジェクトの進め方の認識合わせから開始する必要があった。
また、兼務での参画メンバーが多く、突発事象などに十分な工数を割けない状態であった。
これらに加え、システム導入ベンダーとして選定した企業は、これまで小規模開発での取引はあったものの、大規模開発での取引は初めてであり、開発会社のプロジェクト推進力に懸念があった。
<問題点>
本プロジェクトでは以下のような問題が発生していた。
・プロジェクトマネジメントの経験がある人財が不足している
・プロジェクト全体として、万全の体制が取れていない
・ベンダーのプロジェクト推進力にも懸念がある
これらの根本的な問題として、プロジェクトマネジメント人財の不足や、プロジェクトの推進力に関する課題があった。
以下のようなプロジェクトマネジメントの専門性を活かした支援が期待できたから
・プロジェクトマネジメントの導入定着
・経験不足のPM/PLのサポート
・管理業務のアウトソースによるPM/PLが推進&品質担保に注力できる環境作り など
PROEVER(MSOLのノウハウを詰め込んだプロジェクトマネジメントソフトウェア)をベースにしたプロジェクトマネジメントプロセスの導入および定着支援を実施
【Step1プロジェクトの立ち上げフェーズ:プロジェクトマネジメントのベース作り】
・開発会社を含めプロジェクトの進め方に関する共通認識の醸造、文化のすり合わせ
- プロジェクト管理方針の議論およびプロジェクト管理計画書の作成
- メンバーへの説明会実施
・プロジェクトマネジメントプロセスが“当たり前”になるように意識づけを行う支援
- 定量情報をベースにした進捗会議の運営
- 官吏業務の型化の推進
【Step2プロジェクトの実行フェーズ:プロジェクトの効率運用・生産性向上】
・PM/PLが推進や品質担保に注力できる環境作り
-型化した定型業務のアウトソース
(計画(WBS)のチェック、スケジュールや課題、ToDono期限管理、議事録作成)
・プロジェクト推進の成熟度向上サポート
- 月次レポート(プロジェクト状況を客観的にレポート、ステアリングコミッティでの報告)
- 振り返り会議の開催&まとめ資料の作成
- コンシェルジュ(ex 移行計画/テスト計画レビュー観点提示、総合テスト準備のチェックリスト提供、報告書改善の助言)