PMOに役立つ資格を紹介!特徴や取得方法を知りスキルアップに役立てよう

目次

    【要約】PMO導入フレームワーク

    PMO導入フレームワーク

    弊社創業者・高橋信也(著)「PMO導入フレームワーク~プロジェクトを成功に導く、人・組織・プロセス・ツール~」のエッセンスに、最新のPMO定義を反映した要約版です。

    当社はプロジェクトマネジメントの知識と経験を有し、皆様のプロジェクトが成功するお手伝いをさせていただいております。 プロジェクトマネジメントに関する疑問や課題がある方、成功への道筋をお探しの方、どうぞお気軽にご連絡ください。お問合せはこちらからどうぞ。

    ※『【要約】PMO導入フレームワーク』をPDFでダウンロードできます。

    本記事の読みどころ

    PMOに役立つ資格を取得すると、体系的なプロジェクトマネジメントの知識やスキルを得られます。また、一定の知識、スキルの証明にも資格を取得することは有効です。

    本記事では、PMOとして働く際の資格の必要性について解説します。また、役立つ資格や勉強方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

    PMOに資格は必要か

    PMOに必須の資格はありません。資格がなくても、PMOを務める人は大勢います。ただし、勉強する過程でPMOに役立つ知識やスキルを身につけられるところは、資格取得のメリットといえるでしょう。

    ここからは、PMOの業務に役立つ資格を解説します。目的に応じて、社員に資格取得を促しましょう。

    資格

    PMP®

    PMOにとって特に注目度の高いPMP®の概要と、資格を取得する方法を解説します。

    IT/Non-ITを問わずにプロジェクトマネジメントにおすすめの資格
    PMP®(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル)は、米国のプロジェクトマネジメント協会(PMI)が認定しています。PMBOK®にまとめられているようなプロジェクトマネジメントの知識を応用する能力を問うもので、プロジェクトマネジメントを職業とする専門家としての認定資格です。PMBOK®ガイドには、プロジェクトマネジメントのノウハウや手法が体系的にまとめられています。PMBOK®ガイドにより、プロジェクトマネジメントの概念が広まり、属人性が抑制されるようになりました。

    プロジェクトマネジメントの知識を体系的に学びたい人や、グローバル人材として活躍したい人には、PMP®の取得をおすすめします。

    PMP®の取得方法
    PMP®を取得する際は、以下の手順で進めます。

    1.PMIサイトで受験を申し込む
    2.PMIサイトでプロジェクトマネジメント経験を含む申請書を作成する
    3.PMIサイトでPM研修を35時間受講する
    4.PMIから申請書の受付可否の連絡を受ける
    5.監査になった場合は、必要書類を送付する
    6.受検料を支払う
    7.申込み内容書でIDと試験を受けるまでの有効期限を確認する
    8.試験を予約し受験する

    PMP®の受検には、プロジェクトマネジメントの実務経験が必要で、最低限必要な経験年数は最終学歴に応じて変わります。試験に申し込んだ人の一部は、学位を証明する書類、職務履歴に記載した上司のサイン、研修の学習実績を証明する書類などの提出を求められます。無事に申し込みが完了したら、PMIが発行するPMBOK®ガイドで社員に勉強を促しましょう。


    プロジェクトマネージャ試験

    プロジェクトマネージャ試験も、受験により大きなメリットを得られる資格です。概要と資格取得方法を解説します。

    試験

    PM・PMOに役立つ資格
    情報処理技術者試験の1つであるプロジェクトマネージャ試験(IPA)は、プロジェクトマネジメントに特化した資格です。プロジェクトマネージャ試験の受検は、PM・PMOのどちらにも役立ちます。

    国家資格であるプロジェクトマネージャ試験を取得すると、IT業界に特化したプロジェクト成功の技術や、体制・配置の知識があると証明できます。

    プロジェクトマネージャ試験(IPA)の取得方法
    ブプロジェクトマネージャ試験は全国で受検可能です。試験は春と秋にあり、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)のWebサイトから申し込めます。

    IPAの資格のなかでも、プロジェクトマネージャ試験は最高難易度とされる高難度の資格です。過去問題を解き、試験の傾向をつかみましょう。資格取得する際は、以下の手順で進めてください。

    1.IPAのサイトで申し込む
    2.受験料を支払う
    3.受験する

    PMOスペシャリスト認定資格

    プPMOスペシャリスト認定資格について、概要と資格取得方法を解説します。

    PMO関連の代表的な資格
    PMOスペシャリスト認定資格は、日本PMO協会が認定する、PMOの現場におけるスキルを証明する資格です。また、資格取得の過程でマネジメントスキルも身につくため、PMやITコンサルタントとして活躍したい人におすすめの資格といえます。

    PMOスペシャリスト認定資格は3段階で構成されており、順番に受験してランクアップしていく方式です。ただし、3段階目の資格は2024年6月現在策定中です。

    PMOスペシャリスト認定資格の取得方法
    PMOスペシャリスト認定資格は、オンラインで受験できます。公式サイトから申し込み受験料を支払ったのちに、日本PMO協会発行の「映像型eラーニング教材」を使用して、学習を進めましょう。なお、受験するためには、日本PMO協会や他団体が認定する、プロジェクトマネジメント関連資格が必要です。

    スペシャリスト

    プロジェクトマネジメント・アソシエイト

    プロジェクトマネジメント・アソシエイトについて、概要と資格取得方法を解説します。

    PMOの基礎的なスキルを証明できる資格
    プロジェクトマネジメント・アソシエイト(NPMO認定PJM-A)を取得すると、PMOの基礎知識が備わっていると証明できます。また、上述したPMOスペシャリスト認定資格を始めとして、プロジェクトマネジメント・アソシエイトを取得すると、日本PMO協会が認定するほかの資格を受験する権利を得られます。

    プロジェクトマネジメント・アソシエイト(NPMO認定PJM-A)の取得方法
    プロジェクトマネジメント・アソシエイトは、オンラインで受験できます。年齢・性別・国籍・業界・業務経験などに関係なく、指定された学習教材の履修が終わっていれば受験可能です。指定の学習教材でもある日本PMO協会の「映像型eラーニング教材」を使って社員に勉強を促しましょう。

    P2M

    実践的なスキルを証明するP2Mについて、概要と資格取得方法を解説します。

    実践的なスキルを証明する資格
    P2Mは、日本プロジェクトマネジメント協会(PMAJ)が認定する、実践に重点を置く資格です。P2Mを取得すると、プロジェクトマネジメントとプログラムマネジメントの、総合的な能力を証明できます。「PMC」「PMS」「PMR」「PMA」の4つのレベルがあるため、社員のレベルに合わせて受験を促しましょう。

    P2Mの取得方法
    P2Mは、オンラインで受験できます。日本プロジェクトマネジメント協会の公式サイトから申し込み、P2M標準ガイドブックで学習を進めましょう。また、日本プロジェクトマネジメント協会の公式サイトには、P2Mの講習会やセミナーも紹介されています。

    認定スクラムマスター

    スクラム開発のスキルを証明する認定スクラムマスターについて、概要と資格取得方法を解説します。

    アジャイルに関するスキルを証明する資格
    認定スクラムマスター(CSM)は、スクラム開発でチームの調整役となるスキルを証明する資格です。スクラム開発とは、アジャイル開発の手法の1つです。

    経済産業省が「アジャイル・ガバナンス」を提唱したように、近年はアジャイル開発を採用する現場が増えました。スクラムマスターの知識を持ち、チームにスクラム開発の手法を浸透させる資格取得者の需要が高まっています。

    認定スクラムマスターの取得方法
    認定スクラムマスターの取得には、研修の受講が必要です。研修は講義形式とグループワーク形式で行われ、アジャイル開発やスクラム開発に関する知識を学び、実践に取り組みます。研修自体の難易度が高く、取り組む姿勢も資格取得の要素となっています。なお、会員資格の有効期限は2年で、定期的な更新が必要です。

    PMOに役立つ資格取得の勉強方法

    PMOに役立つ資格取得に向けた勉強方法を解説します。実務経験の蓄積と書籍や問題集などによる知識習得を、組み合わせた勉強がおすすめです。

    PMOの実務経験を積む
    実務を通じて得られる知識とスキルは、資格取得に役立ちます。実践による学習内容は理解が進みやすく、現場で通用する知識を習得可能です。特にP2Mのように実践的なスキルを証明する資格では、実務経験の有無が資格取得の可能性を大きく左右します。

    ただし、実務経験のみでは得られない体系的な知識については、次項で紹介する方法で補完してください。

    書籍や問題集で勉強する
    参考書などの書籍で勉強すると、網羅的に知識を習得できます。問題集を解けばアウトプットの練習になります。試験時間は決まっているため、素早く解答するためにも問題集での練習は欠かせません。

    独学できるところも、書籍や問題集の強みです。ただし、書籍や問題集のみでは疑問点を解決しにくいかもしれません。次に紹介するe-Learningや研修も組み込み、徐々にステップアップしていきましょう。

    e-Learning・研修を受ける
    e-Learningや研修なら、独学よりも効率的に資格取得に向け勉強できます。講義形式のe-Learningや研修は、要点をつかみやすく、分からない部分があれば質問もできます。

    ただし、e-Learningや研修は、費用がかかりがちです。実務経験と独学で補えない部分を見極め、範囲を絞って受講を促しましょう。

    PMOの資格の選び方

    上述したように、PMOに役立つ資格はさまざまです。資格ごとに、難易度や分野は変わります。社員のキャリアプランによっても、取得した方がよい資格は異なります。社員のレベルや希望、業務内容を考慮して、取得させる資格を選びましょう。

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    まとめ

    PMOに資格は必須ではありません。しかし、PMP®やプロジェクトマネージャ試験をはじめ、PMOに役立つ資格は豊富にあります。実務経験と書籍などでの独学、e-Learningや研修を通じて、社員に資格取得を促しましょう。社員のレベルや業務内容などに合わせて、受験させる資格を選びましょう。

    MSOLはマネジメント専門会社として、創業時の2005年から19年の実績があります。960以上のプロジェクト支援実績を持ち、取引社数は100社以上です。プロジェクトマネジメントの実行支援なら、ぜひMSOLにお任せください。


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    (会社名:株式会社マネジメントソリューションズ  略称:MSOL エムソル 監修者名:福井寿和)

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    PMO導入フレームワーク

    弊社創業者・高橋信也(著)「PMO導入フレームワーク~プロジェクトを成功に導く、人・組織・プロセス・ツール~」のエッセンスに、最新のPMO定義を反映した要約版です。

    監修者

    福井 寿和
    マーケティング部 部長
    株式会社マネジメントソリューションズ

    外資系IT企業にてエンジニア、プロジェクトリーダーを経験した後、2013年からMSOL参画。PMOとして金融、製薬業界のITプロジェクトを支援。その後6年間の会社経営を経て、2020年から再度MSOLに参画。PMO、営業を経て現職。