車載端末連携サービスプロジェクト
※掲載情報は取材当時のもの
大手自動車部品メーカー
- 売上 4,000億円
- 従業員数 9,000人
- 課題 スケジュール遅延の常態化、リリース後のトラブル多発、プロジェクト状況が不透明、計画立案が出来ず目の前の問題解消のみで先が見えないプロジェクト状況、三遊間が生まれやすい関係性(企業間、部署間、担当間それぞれで発生)
- 支援サービス PMO
プロジェクト情報
- プロジェクト名:車載端末連携サービスプロジェクト
- プロジェクト人数:200人
- フェーズ:要件定義、設計、開発、テスト、運用・保守
- MSOL支援人数:3
MSOL支援概要(目次)
MSOLが支援した背景
お客様の状況・背景
<状況・背景>
支援先企業様では、車載端末との連携サービスを開発し提供するプロジェクトを進めていた。
本プロジェクトでは、製品のハード開発からソフト開発、契約情報を基にした発送業務など、すべての業務プロセスが独自サービスとなっていたため、初の事柄が多数発生していた。
発注元からはリリース日だけが決められていたが、開発遅延が常習的に発生し、リリース日の延伸が常態化。
ようやくリリースしたものの、発送業務ではプロセス未整備の影響により、「端末が手元に届かない」「入れ違いで届いてしまう」など、ユーザーへの影響が大きい問題が続出した。
当然、ソフト品質も高くなく、リリースに間に合わせるためのマンパワーによる対応を行ったため、品質問題が続出してしまっていた。
<問題点>
本プロジェクトでは以下のような問題が発生していた。
・プロジェクトの全体計画が立案できない
・ソフト品質が上がらない
・発送業務のトラブルが減らない
これらの根本的な問題として、プロジェクトのスケジュール策定や状況の可視化、ユーザーとのコミュニケーションに関する課題が発生していた。
MSOLに依頼した理由
マネジメントのプロという点から、現場の状況整理を行い、全体の交通整理を行う人材が欲しかった
MSOLの支援内容
具体的な支援内容
- 課題の可視化
- 対策案の立案(優先順位付け、やるやら判断)
- 全体計画の立案
- 現場の状況整理、指示出し
- 企業間のコミュニケ―ションハブとなり、情報伝達の潤滑化、風通しの向上
支援効果
- プロジェクト全体を可視化し、意思決定者が判断に集中できるようになった
- 企業間で三遊間に落ちがちのボールを拾い、三遊間タスクをなくし、トラブルの未然防止に貢献
- やるべき優先順位を付けた上で、適材適所な担当分担と指示出しを行い、炎上状態から、ゴールを目指せる状態までプロジェクト体制を立て直した
- なにかあればMSOLに聞けば情報が集まっているという状況を作れたため、自然と情報が集まり、延滞の風通しが良くなり、トラブル検知を早く行うことができた
(以前はボヤではなく大火事になった後で露見することが多いがボヤ止まりで抑えることが一定数出来た) - サービスイン当初は相次ぐトラブルから発注元の打合せでは怒号が飛び交い、謝罪する毎日であり、信頼は地に落ちた状態であったが、プロジェクトの立て直しと維持を継続したことで、今では発注元から謝辞を頂いたりと信頼ある関係性まで構築出来た