プロジェクトを失敗させないヒント94『新任PMOが悩む立ち位置 1』

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    『プロジェクトを絶対に失敗させない!やり切るための100のヒント』とは

    『プロジェクトを絶対に失敗させない!やり切るための100のヒント』とは

    本記事は、プロジェクトを成功させるために必要なノウハウを、数百の支援実績経験をもとに記述した『プロジェクトを絶対に失敗させない!やり切るための100のヒント』より、 1つずつヒントをご紹介していく企画です。プロジェクトマネジメントについて、何らかの気づきを得るきっかけになれば幸いです。

    当社はプロジェクトマネジメントの知識と経験を有し、皆様のプロジェクトが成功するお手伝いをさせていただいております。 プロジェクトマネジメントに関する疑問や課題がある方、成功への道筋をお探しの方、どうぞお気軽にご連絡ください。
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    ※『プロジェクトを絶対に失敗させない!やり切るための100のヒント』をPDFまたは電子書籍でダウンロードできます

     


    初めてPMOという立場でプロジェクトに着任した時、みなさんはどのようなことに悩み、どう解決したでしょうか。

    私がPMOの心得の1つとして、いつも大切にしていることがあります。それは、プロジェクト成功のためなら、必要な仕事や役割は何でも拾うというスタンスです。「それでは何でも屋じゃないか。PMOに何でも持って来られたら、忙しすぎて、まともに仕事ができない」と思うかもしれません。

    ここで大事なのは「拾うこと」と「自分でやること」はイコールではない、という発想です。

    PMOに何かしら困り事が持ち込まれた時、PMOが取るべきアクションには幾つか選択肢があります。「自分でやる」「サポートする」「そのタスクの適任者を見つけて説得し、仕事を割り振る」などです。PMOはこれらのアクションを通して、プロジェクトの成功に貢献するわけです。

    プロジェクト成功のためなら、必要な仕事や役割は何でも拾うというスタンスで仕事をしていく場合、新任PMOにOJT(職場内訓練)で教育する時に気を付けていることが2つあります。

    (1)成功には何が必要かを、常に自問自答できる人材を育てる

    (2)成功を未来から現在に向かって見た時に、「何が足りないのか」を見抜く力を養う

    ある程度の経験は必要ですが、「今はこのプロジェクトに何が必要か」という問いかけをこまめに行い、新任PMOが自ら気づきを得られるように仕向けることを心がけます。実際のところ、最初は何回言っても理解してもらえないかもしれません。しかし、根気強く、口酸っぱく問いかけていくうちに、新任PMOも普段からそのような視点でプロジェクトを見る癖が身に付いていきます。その癖が付いてしまえば、PMOとしての成長は格段に速いものになります。

    「何か足りないもの」は、すき間にある

    先ほど、PMOが身に付けるべき観点の1つとして、プロジェクトの成功を未来から現在に向かって見た時に、何が足りないのかを見抜く力が大切と述べました。具体的にはどういうことでしょう。

    図17(png)と図18(png)見てください。「何か足りないもの」は多くの場合、何かと何かのすき間にあります。(1)人と人の間、(2)組織と組織の間、(3)プロセスとプロセスの間、(4)ツールとツールの間などです。誰の守備範囲でもなく、誰も気にしていないところです。

    図17

    図18

     

    誰の守備範囲でもないところに問題があると気づいても、周辺の人や組織が“お見合い”して手を出さない場合もあります。PMOは、こうしたすき間をどう埋めていくかを考えることで、自分の役割や次に実行すべきアクションが見えてきます。